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10.15
Mon

   首かしげ空をみつめる小鳥
   空にはことばがあふれている そのことを
   かれらはよくわかっている
   いつからかわたしたちに読み解けなくなった
   おおいなるしるしではあるが 
   それらのいずれもが
   わたしたちが手放したわたしたちのかけらであれば
   寄る辺もなくはるかに漂うばかり


   首かしげ空に耳を傾けている小鳥
   空からふりそそぐ無数のことばを聞き取りながら
   そのひとつひとつをかれらはついばんでいく
   上手にそれらの殻を割って発芽を待ちわびる意味だけを
   かれらはあやまたず見極め 静かに食している
   どんな味でどんな食感なのか
   それでいかばかりに満ち足り得るのか 
   空に溶け込んでいくかれらに尋ねたかったのだが


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