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04.30
Tue


   カーテンを開けよう
   カーテンさえ開ければ
   燦々と明るい陽射しが差し込んでくるはずなのだ
   それで
   カーテンを開ける
   さらにカーテンがかかっている
   そのことを
   うかつにも忘れていた
   だからカーテンはふたたび開けなければならない
   今差し込んできた明るいもの
   あれはいったい何だったのかといぶかしみながら
   それから
   カーテンをつかむ
   カーテンは風景の皮だから
   つかめない そもそも
   風景に厚みがあるのかどうなのか
   わからない知らない 
   それでも
   カーテンを開けたい
   カーテンは開かれなければならない
   カーテンの向こうを受け入れたい
   カーテンの向こうをつなぎたい
   カーテンの向こうにつながってほしい 
   けれども
   カーテンはカーテンをよびこみ
   カーテンはカーテンをたたみこみ
   カーテンはカーテンとして隆起する
   風景はどこまでも固く身を引き締めてぶらさがり
   風景はいつまでも分厚く皮様に蕪雑に
   揺れている
   ああ
   今こそ カーテンを開けたいのに どうしても
   どうなっているのか知りたいことが
   そこにあるはずなのだが


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